いつの間にかすっかり寒くなって、温かい部屋から出たくない季節になりましたね。
脱水症状は夏の間には用心されますが、実は冬も油断できないんです。
今回は意外と見落としがちな「冬の脱水症状」のリスクとその予防方法について、詳しく見ていきましょう。
冬に脱水症状が起こる理由
・低い温度での発汗
寒い時期でも、室内の暖房や厚着により体は発汗します。しかし、汗が気化しやすい乾燥した環境では、自分が汗をかいていることに気づきにくいのです。
・減少する喉の渇き
寒い時期は、暑い時期と比べて喉の渇きを感じにくくなります。このため、無意識のうちに水分摂取量が減少してしまうのです。
・風邪などの症状による脱水
冬は風邪を引きやすい季節です。それによる発熱や下痢、嘔吐により体の水分が急速に失われ、脱水症状を起こすことがあります。特に子供の脱水症状の患者は一年のうち冬が最も多く、原因は風邪などの症状によるものと言われています。
・長時間のこたつ使用
こたつで暖を取っている時は特に注意が必要です。こたつは30度以上もあるため、入っているだけで発汗で水分が失われます。特にうっかり眠ってしまうと汗を大量にかき、脱水症状に陥ることがあるのです。
脱水症状のサイン
・手足の冷たさ
脱水症状が進むと、体は重要な臓器への血流を優先します。そのため、手足の血流が減り、冷たくなることがあります。特に、親指の爪先を押して離したとき、赤みが戻るまで3秒以上かかる場合は、脱水による血流不足が疑われます。
寒さによる冷えと勘違いしやすいので、末端の冷えは水分不足の場合もあると覚えておいてください
・口の中のねばつき
体の水分量が減ると、唾液の分泌量も減少し、口の中がねばつきます。舌の表面が乾燥してくるのも、脱水のサインです。
・唇や指先、脇の乾燥
唇や指先がカサカサしているのは、周囲の湿度だけでなく自分の脱水が原因のこともあります。さらに、冬であっても脇の下は汗で湿り気があるものですが、脱水になると乾いてしまいます。
予防策
・こまめな水分補給
一日を通じて水やハーブティーなどを定期的に摂取しましょう。動くのが億劫であれば、保温ポットにお湯を入れて、すぐに飲めるように置いておくようにするといいでしょう。
冬でも体は水分を必要としていることを忘れないようにしましょう。
・湿度の調整
室内の湿度を適切に保つことで、乾燥による体水分の蒸発を防げます。風邪などの予防にもなりますので、加湿器の使用がおすすめです。
・適切な服装
着込み過ぎると過剰に汗をかいてしまいます。室内では調節可能な服装を心がけ、過度な発汗を防ぎましょう。
まとめ
冬の寒さの中でも、脱水症状には十分な注意が必要です。体の水分が不足すると、風邪などの感染症にもかかりやすくなります。
日常生活で簡単にできる予防策を取り入れ、健康な冬を過ごしましょう!