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シミ・ホクロを確実に取る方法って?

先日、シミやホクロを取ると謳った海外製のクリームによる健康被害が発生し、国民生活センターから注意喚起がなされるというニュースがありました。

独立行政法人国民生活センター
SNS上の広告を見て購入した海外製のクリームで重篤な皮膚障害が発生!-ほくろ等が取れるという「点痣膏」をお持ちの方は使用を中止してください-

このクリームは強アルカリ性(家庭用漂白剤よりも強いアルカリ性)で大変危険なものですが、SNS上で広告を出しており、誰でも購入できるようになっていたようです。

SNSなどで、このようなシミを取る魔法のようなクリームの広告を目にすることがありませんか?
結論から言ってしまうと、シミやホクロをクリームなどの化粧品ですぐに除去するのは不可能です。

確かにホクロやシミは一度気になると、なんとか手軽に除去できないかと考えてしまいますよね。

そうした気持ちにつけ込むような商品を手に取ってしまわないためにも、今回はシミやホクロのメカニズムと、除去のためにはどのような施術が必要なのかをお話したいと思います。

ホクロとその除去について
ホクロは色素細胞が増えた良性腫瘍の一種で、除去するためには炭酸ガスレーザーやメスなどで、ホクロ部分を切り取る必要があります。
この除去は医師しかできない施術のため、ホクロを取りたい場合は美容皮膚科などを受診する必要があります。
大げさに思うかもしれませんが、見た目はホクロのようでも、実は皮膚の癌という場合もあります。
そのためホクロの除去は単に取るのではなく、悪性のものでないか医師の診断が必要になるのです。

シミのメカニズムと除去
シミもホクロのように皮膚表面にあるように思えますが、これは皮膚の中にある色素が見えているものです。
シミの色によって皮膚のどこにあるのかが違うのですが、茶色や黒のものは、皮膚の中でも表面に近い位置にあることが多いシミです。
では簡単に取れるのでは?と思うかもしれませんが、シミを肌の外側から触れることはできません。表面に近いといっても、色素はあくまで皮膚の中にあります。

よく広告で、シミにクリームを綿棒で塗り込んで剥がしたり、美容パックをしてシミごと剥がすような映像を目にすることがありますが、そのように取ることはできないということを覚えておいてください。

ではシミを取るにはどうするかというと、
①皮膚の中の色素を破壊する
②肌のターンオーバーを早め、色素の排出を待つ
という二つの方法があります。

①についてはレーザーを用いて色素の破壊を行います。破壊された色素はそのまま見えなくなるか、肌の表面に押し出されてかさぶたのように剥がれます。

色素を直接破壊するので、効果が高くシミが消えるまでの時間が短いのも特長です。かさぶたが剥がれるまで一時的にシミが濃く見えるようになったり、レーザーによるダメージで一時的な色素沈着を起こすことがあります(多くは数か月で軽快するそうです)

レーザーを使うため、事前の診断やしっかりとしたアフターケアも必要です。ホクロ除去と同様に医師にしかできない施術で、美容皮膚科などで受けられます。

②については主に化粧品やサプリ、エステサロンで用いられている考え方です。レーザー治療のような即効性はありませんが、炎症や痛みなどのリスクがなく、シミ以外にもくすみの改善などが期待できます
当店で使用しているプラズマシャイニーは、表皮の細胞同士の結合を一時的に緩め、美容液を肌の奥まで浸透させる効果があります。美容成分が細胞に届くため、ただ美容液を塗るよりも高い効果が期待できるようになるのです。
時間はかかりますが、肌を全体的にきれいにしたい、トーンを上げたいといったご要望もある場合にはお勧めできる施術です。

ここまでご説明してきた通り、シミやホクロをすぐに除去するのは外科的な治療が必要で、危険を伴うためにお医者さんしか施術できません。

塗るだけですぐに取れると謳う商品は、まったく効果がないならまだしも、深刻な健康被害を起こす危険性もあります。
SNSでそうした広告が流れることもありますが、十分にご注意ください!

もし痛みや炎症なくシミを改善したい、シミだけでなく肌全体のコンディションを良くしたいとお考えの場合には、お気軽に当店へご相談くださいね。