熱中症や脱水症状の予防のために、夏は特に水分補給を気を付けたいものです。
体液と同じ浸透圧に調整されているスポーツドリンクや経口補水液は、汗をかいた時などに素早く水分を体に届けることができます。
ですがスポーツドリンクはその浸透圧の調整のために糖分などを加えているので、汗をかいていないのに常飲すると、糖分の摂りすぎが心配なところです。
ただ水を飲むだけでは体に吸収されにくいのも事実。
ではどうすれば良いかというと、実は食事で水分吸収量を高めることができるのです。
マグネシウムと水分補給
細胞に水を浸透させるためには、電解質として機能するミネラルが必要です。その中でも特にマグネシウムは重要な役割を果たします。
マグネシウムは体内の細胞の活動を助け、細胞への水分供給をスムーズに行う役割を持っています。また、細胞の生理機能を正常に保つためにも不可欠なミネラルです。
緑の野菜で水分補給
ここで緑の野菜の出番です。ほうれん草やキャベツなどの緑色の野菜の緑色はクロロフィルという色素でできていますが、その成分の大半はマグネシウムで出来ています。
マグネシウム豊富な緑色野菜を摂取することで、水が細胞へ取り込まれやすくなるのです。
オリーブオイルと塩でさらに効果アップ
さらに、オリーブオイルや良質な塩と組み合わせることで、より理想的な水分補給が可能となります。細胞に水分を摂り込む役割は細胞膜が担っていますが、オリーブオイルはその膜の成分である脂肪酸を補うことができます。
そして良質な塩は必要なミネラルを供給します。この組み合わせにより、細胞膜の健康を保つことができ、体内の水分補給を助けることができるのです。
オリーブオイルと塩、それにレモン汁でドレッシングを作り、それをベビーリーフにかけたサラダなどは、水分補給の強い味方になってくれます!
スポーツドリンクだけに頼らず、食事での水分補給も気を付けてみてはいかがでしょうか?
しっかり食事を摂って、夏を元気に乗り切りましょう!