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良い睡眠は脳を「洗う」!睡眠と疲労の関係

私たちの生活では、睡眠は非常に重要な役割を果たしています。
これは、誰もが知っていることですよね?よく眠れなかった次の日は、一日中ボーっとしてしまったり、体が重かったり…つらい経験をされたことのある方も多いと思います。

良い眠りに付くための方法はたくさん紹介されていますが、そもそも睡眠の「質が高い」って、どういう状態でしょう。
まずは仕組みを知ることで、自分に合った方法を考えてみませんか?
そこで今回は睡眠が体にどう働きかけているか、質の良い睡眠とは何かについてお話します。

睡眠と疲労の関係
寝ている間に疲労物質が押し流される?
私たちの脳の周りには、脳脊髄液と呼ばれる液体が存在しています。脳は頭蓋骨のすぐ下にあるのではなく、この液体に浮いているような状態になっています。



この脳脊髄液の役割についてまだ全てが明らかにはなっていませんが、睡眠中に私たちの脳に溜まった毒素を洗い流していることが、最近の研究で分かっています。

私たちがノンレム睡眠、つまり深い眠りについているとき、脳の血流量は下がり、その代わりに脳脊髄液が増えるという現象が起きます。
この脳脊髄液が日中の活動で溜まった脳の疲労物質や毒素を押し流しているのです。
浅い眠りでも同様の現象が起きるのかはまだ今後の研究を待たなければなりませんが、深く眠れば疲労物質は押し流される、というのは確かなようです。

(詳しくはこちらの記事をご覧になってみてください
睡眠中には脳内から“毒素”が洗い流される:米研究チームがメカニズムを解明、アルツハイマー病の治療に光 WIRED)

脳の疲労と自律神経
脳の疲労は自律神経の乱れを招きます。
自律神経が乱れると、睡眠のタイミングで副交感神経が優位にならず、なかなか寝付けなかったり、眠りが浅くなったりします。
こうして睡眠の質が下がってしまった場合、脳の疲労物質をうまく処理できなくなる恐れがある…つまり疲労は、よく眠れない→眠れないから疲労が解消できない→さらに自律神経が乱れる、といった負のスパイラルを引き起こしてしまうのです。

では良い睡眠がとれずにお悩みであればどうすれば良いか?
カギとなるのは「体温」です。

次回の記事で、睡眠と体温の関係性と、良い睡眠をとるためのコツをご紹介します。