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お風呂は身近な健康器具!本当に「ととのう」ための入浴方法


「ととのう」が流行語になったのは2021年、もう一昨年のことですね。
月日が経つのは早いです…

「ととのう」とは、サウナに入ることで体の調子が良くなった状態のことを表すそうですが、実はもっと身近な方法でも体の調子を上げることができます。

それがずばり、今回のタイトルにもある「お風呂」です。
入浴方法に気を付ければ、自律神経を整え、血の巡りを改善させることができます。
お風呂は家庭にある、最も身近な健康器具なのです。

さて、こちらの記事で以前ご紹介した通り、冷えは血流を悪くしたり、自律神経の乱れをまねいたりと、体に様々な不調を引き起こします。
冷えで既に自律神経が乱れてしまっているとき、体の冷えを取りたいとき、しっかり入浴することが効果的です。

ただ、それにはいくつかポイントがあります。
今回は冷えを取り自律神経を整える入浴方法についてご紹介します。

尚、この方法は持病が無い方を想定しております。
心疾患などで入浴に制限がある方はご注意ください。


■お湯の温度と入浴時間
お湯の温度は42℃(夏は40℃以上)が理想的です。熱い!と思うかもしれませんが、ぬる湯は逆に体温を奪う原因になってしまいます。
入浴時間はまず300秒浸かり、体を洗った後に再度200秒浸かります。つまり合計500秒、約8分を目安に入浴することが望ましいです。
慣れていないとのぼせてしまうことがありますが、この場合には、お風呂から出る前に足にぬるま湯を30秒程度当て続けてみてください。頭に上がった血液を下げることができます。

細かい時間設定がありますが、長湯はかえって逆効果です。
時間が長過ぎると頭から血が下がらず、脳に負担がかかり自律神経の乱れる原因となります。
また、入浴中に汗をかくことで体の水分が失われ、血液がドロドロになってしまうのです。

■肩まで浸かること
次のポイントは、肩まで浸かることです。
湯船には200ℓ程度のお湯が張られているため、肩まで浸かることで、水圧が体にかかり、毛細血管まで血を行き渡らせることができます。
また、血流を上げて心臓に負荷をかけ、心筋をトレーニングする効果もあります。
老眼や眼精疲労を抱えている人には、目の毛細血管に血が行き渡り疲労が回復するため、入浴の翌日に効果を実感できることが多いです。

■シャワーではなぜダメなの?
シャワーでは、湯船に浸かるような水圧を実現することができません。
そのため熱いシャワーで体が温まったように感じても、血流を向上させることができないのです。
湯船に浸かるのはお湯で体を温めることと、水圧で血流をよくすることの二つの効果があるのです。

■健康のためには半身浴がいいのでは?
半身浴をすればのぼせず長く入浴することができますが、お湯に浸かっていない上半身が冷えてしまう上に、下半身にしか水圧が掛からず血液が行き渡らせる効果も薄くなってしまいます。

しっかり温め、血行を良くするのが、体の調子を整える入浴だと私たちは考えています。
これは質の良い睡眠にも繋がるのですが、それはまたの機会にご紹介しますね。
体が「ととのう」入浴方法、ぜひお試しください。