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年齢に応じた食べ方

食べ物を消化、代謝する能力は、生まれてから成長する間に発達し、やがて老化していきます。

また、妊娠中は妊娠前と必要なエネルギー量も栄養素も変わってきます。

このように、食事の内容や食べ方は、年齢に応じて変えていかなければならないものなのです。

乳・幼児期(0〜6歳)

発育のため多くのエネルギーと栄養素が必要な時期です。
消化機能がまだ未成熟のため、生まれたては母乳やミルクで栄養を摂ります。
成長するにつれ、噛む力、飲み込む力、消化器官の発達とともに離乳食→普通食へ変えていきます。
食物アレルギーを発症しやすいのもこの時期ですね。

学童 思春期(6〜18歳)

体が発達する時期なので成人と比べてたくさんのエネルギーと栄養素が必要です。
この時期の食習慣はとても大切で、悪い習慣がついてしまうと今後改善が難しくなります。
生活習慣病予防のためにも栄養バランスのとれた食事、健康に良い食習慣を確立することです。

間食、夜食の摂りすぎや、スナック菓子、インスタントの摂りすぎ、野菜不足、カルシウム不足はさけましょう。
女性は月経が始まるので、鉄分不足には注意です。

成人期

成人期は摂取エネルギーが過剰になりがち。
学生の頃のまま同じ食生活を続けていると運動量に対して食べすぎてしまい肥満を招きます。
昨日のblogでも書きましたが、生活習慣病のリスクが高まります。
偏った食事は病気の元です。

妊婦

妊娠すると、胎児を育てるため、さらに多くのエネルギーと栄養素を必要としますが、肥満になりすぎないよう注意も必要です。
妊娠中は鉄分、カルシウムが不足しやすくなります。少し意識しているといいと思います。

高齢者

こちらも昨日のblogと重なる部分でもありますが、高齢者は生活活動量の減少や精神的ストレス、薬の副作用、歯の衰えなど…
さまざまな理由で食欲不振が起きやすく栄養が不足しがちです。

[長生きしている高齢者はお肉を食べている]という内容の記事を昨日書いたのですが、元気なうちは肉類・魚類・卵などからしっかりタンパク質を摂っていただき、旬の野菜を食べ、栄養バランスを考えて食事をしていただくと良いのですが、咀嚼、嚥下能力が低下してくると、誤嚥性肺炎の予防のため柔らかく飲み込みやすい食事を用意する必要も出てきます。
しかし、このような食事はタンパク質やビタミン、ミネラルが不足しやすく、これらの栄養素を摂るには少し工夫が必要になってきますね。