体内に存在する歯髄・臍帯・骨髄・脂肪など間葉系幹細胞と分類される幹細胞を培養し、その培養液から幹細胞を取り出して滅菌等の各種処理を行った液体（上澄み液）のことを言います。1960年代から研究が始まり、日本ではここ10年ほどで注目され始めました。元々は骨髄移植分野から始まり、最初のうちは美容医療の分野ではなく、アトピー性皮膚炎ややけど、腫瘍といった皮膚疾患の治療を目的として使用されていました。

世の中に出回っている基礎化粧品のそのほとんどは「肌に足りないものを補う」という発想で作られているのですが、幹細胞は体内に長く留まることはないものの、体内に元々ある幹細胞に働きかけてくれるので排出後も効果が持続します。
「補う」のではなく「自分の細胞そのものに働きかけて自分の細胞を活性化させてくれる」のです。

多くの成長因子を含む数百種類の活性物質が含まれていて、人間の細胞の表面にある特定の機能のスイッチを入れる「レセプター」という鍵穴のようなものにそれぞれの活性物質が働きかけて細胞が活性化し、最も効果が期待できると考えられています。

ヒト幹細胞のようにレセプターに働きかけるような成分はないものの、抗酸化力や保湿成分に優れている。
動物由来の成分に抵抗を感じてしまう方には植物幹細胞がおすすめです。

・幹細胞が分泌する成分の一つで、美肌に導く為の大きな役割を果たしてくれるエクソソームという物質は実は意外と大きく、ただ塗るだけでは肌に浸透しません。
ですので、含有量の少ない化粧品の場合、他の成分の中に上清液の作用を高めるものがあるかというところがポイントになります。
出来る限り純度の高いコスメを選んでみてください。

・細胞は繊細なので細心の注意を払って培養する必要があります。
ですので、細胞の培養が適切に行われているとわかる製品は安心して使用できます。
製造会社の製造環境などをチェックしてみるのも大切です。