自律神経の乱れは、体調不良や心の不調を引き起こす恐れがあると知られています。
出来れば健やかに保ちたいものですが、日々のストレスや忙しさで、なかなか生活習慣の改善に着手できない方もいらっしゃると思います。
そんな方にぜひ試していただきたいのが「呼吸」です!
…いやいや、そんなの無意識にしているよと思ったかもしれません。
でも呼吸を見直すと、自分の意思では支配できない自律神経をある程度コントロールすることができるんです。
そこで今日は、自律神経を整えるための呼吸法をご紹介します。
呼吸と自律神経の関係
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の二つから成り立っています。交感神経は「戦うか逃げるか」の緊張状態を作るもの、一方、副交感神経は「リラックスして休む」状態を作ります。
交感神経が優位になると呼吸は浅くなり、副交感神経が優位になると呼吸は深くなります。
逆に言うと、呼吸を変えることでそれぞれの自律神経を優位にすることができるのです。
ストレスが掛かっていたり、疲れていたりする場合は交感神経が優位になっている時間が長すぎることが考えられます。
深い呼吸をすることで副交感神経を優位にし、体をリラックスさせることができるのです。
ではその呼吸法はどのようなものなのか、いくつか方法をご紹介します。
自律神経を整える呼吸法
① 腹式呼吸
1.座ったり横になったりして、リラックスした状態になります。
2.鼻からゆっくりと深く息を吸い、お腹を膨らませます。
3.口からゆっくりと息を吐き出し、お腹をへこませます。
4.これを5〜10回繰り返しましょう。
腹式呼吸ができない方は、座った状態でお腹に手を当て、まず息を全部吐いてみてください。
息を吐き切った後にお腹の力を緩めると、勝手に息が入ってお腹が膨らむと思います。
その感覚で何度か呼吸をしてみれば、コツが掴めると思います。
② 4-7-8の呼吸
1.鼻から静かに4秒かけて息を吸います。
2.息を7秒間、止めます。
3.口から8秒かけて息を吐き出します。
4.これを4回繰り返しましょう。
なかなか眠れない人にもおすすめです。
布団に入ってから顔、首、肩、体と順番に力を抜き、この呼吸を試してみてください
③スクエア・ブリージング
1.鼻から4秒かけて息を吸います。
2.4秒間、息を止めます。
3.4秒かけて息を吐き出します。
4.4秒間、息を止めます。
5.これを数回繰り返します。
複雑な方法を覚えられない、手軽にやりたい方にお勧めです。
4秒かけて息を吸って止めて吐く、というシンプルな方法なので、どこでもできるのが魅力ですね。
どれも簡単にできる方法ですが、しっかりと実践することで、自律神経のバランスが整い、ストレスも減少する可能性が高まります。
特に忙しい日々を送っている方は、ちょっとした空き時間にこれらの呼吸法を試してみてくださいね。